『これは魚です。あなたは魚が好きですね?』
…と渡されて、冷凍庫に入れておいたブツを、昨日の昼に取り出し、解凍したら、なんと、かなり泥臭い淡水魚の詰め合わせだった。おえっぷ。
これはひどい。その辺の沼などで釣った魚らしい。(どこからどう見ても、ただヌルヌルとして、ドロの臭いに満ち、耐え難い悪臭を放ってゐた。)
その時点で、全て捨てようかと迷ったが、結局、大量に塩をして、オーブンで焼いて見ることにした。(のが間違いはじまり…)
内蔵が処理されていた。一応、食べるつもりでいたらしき痕跡をみて少し安心し、試しに焼いて見ることにしたのだった。消毒のつもりで塩化粧をした。これでしっかり火を通せば、味見くらいは出来るだろう。そう思った。(…のが間違い)
一匹だけ違う種類の、ブラックモーリーのような魚がいたが、これはあんまりなので捨てた。
焼いている時の匂いは、塩でマスクをしたからか、普通の淡水魚的マイルドな匂いだった。
オーブンで焼くのはちょっとタブーだと思ったが、この場合、今回の魚たちがギンギンにタブーなので、これでよい。
…結果、ちょっと焼きすぎて、小さいものはカラカラになってしまった。
大小様々な、そのドロ魚たちは、塩に化粧され、口に運ぶに問題ないかに思えた。
10匹以上いたその半分を、なんと、隣人におすそ分けしてしまった。アウトドアが好きな方なので、きっとわかってくれるだろう、と思ったのだ。『食べられない可能性が高いので、その場合は捨ててください』とは言ったものの、『そんなけったいな物くれやがって』と思われているかも…。
さて、味見。
一番大きい、20センチくらいのを、まずかじってみた。
クッサー!…でも、死んでしまうほどではない。塩が臭みを中和している。(が、まだ臭い。)あちこち齧り散らかして、あとは一気に捨てた。
まあ、グロくて臭い魚の詰め合わせだったが、お腹を壊さなかったのが、唯一の救いだったと思う。
…が、 決して真似しないでください。
以上。(おえ〜っぷ)